「山の宅配便」、気がつけばもう6〜7年続けてきました。
ありがたいことに、どの便も毎年すぐに売り切れてしまって、お客さまから「届くのが楽しみ」と言っていただけるのは本当にしあわせなことです。
ただここ最近、ふとした瞬間に“これでいいのかな”と感じることも増えてきました。
なんというか、手にとってくださったお客さまが、喜んでいるのかが分からないといった方が正しいのでしょうか。
そのとき、胸の奥にひとつの不安が浮かんできたのです。
わたしたちは見慣れた食材を箱に詰め、いつものように送り出しています。
でも、お客さまはそれを本当に新鮮な気持ちで受け取ってくださっているのだろうか?
毎回「また同じ」と感じさせてはいないだろうか?
さらに、やりとりのほとんどはWEBやメール、宅急便を通じてのもの。
お顔を見て「美味しかった」と言っていただける機会は少なく、ダイレクトな声が届きにくいからこそ、確かめようのない不安が大きくなるのかもしれません。
でも同時に、そろそろ次の工夫をしてもいいよという合図なのかな、とも思ったのです。
来年からは、定番は守りつつも、ちょっとした驚きや遊び心を加えてみたい。
例えば、山の奥でしか出会えないお楽しみを入れてみたり、料理人が密かに考えた新しいレシピをしのばせてみたり。
お客さまと一緒に「あ、今年はこんなのが入ってる!」と驚き合えたら、それだけでまた楽しくなる気がします。
同じ山の恵みでも、感じ方や届け方で、まだまだ新しい世界が広がるはず。
自分の心もまたワクワクしながら、「山の宅配便」を続けていけたらいいなと思っています。
