山菜料理 出羽屋

秋空に包まれながら

北からの手紙

2026.09.13

毎年、新年早々ワカサギ釣り場のスタッフとして氷上をウロウロし、沼の氷が解け始めるとスジエビ漁が始まり、夏のにおいがしてくるとジュンサイ採りをする。気づけば、一年の三分の二が過ぎている。

陶芸を支えるために始めた仕事ではあるが、にわか漁師なうえ、油売り好きなので、秋の気配を感じるころには「アリとキリギリス」の話を思い出すことが、毎年恒例になってしまっている。

とは言っても、9月は誕生月なので、「僕の人生は秋から始まっているんだ」と開き直り、土をこねる。

自然の美しさや、自然の恵みのおいしさを思い返しつつ、ろくろをまわす。
 
文・写真:松浦 喜英