山菜料理 出羽屋

【北からの手紙 vol.02】スジえび漁

北からの手紙

2026.06.03

野鳥のさえずりの中、船をはしらせる。
無風の朝は鏡のような湖面に映った駒ヶ岳を横目に、なんか風景を独り占めした気持ちになる。
まったりしてる水鳥の邪魔をしながら、エビかごを仕掛けた現場に向かう。
はしらせながら、デジカメのシャッターを押すが、片手と船の振動でほとんどがブレブレの映像ばかり。

朝の風景に見とれながらもロープに10個ほど結んだエビかごを順に引きあげていく。
そして、かごに入ったエビをシャラシャラとざるかごにあけていく。
その後再び、かごを沼に沈め帰宅し選別、パックに小分けしてクーラーボックスで保冷しながら、なるべく早めに飲食店へ。
春と秋に、週に2度のにわか漁師兼魚屋さんをして生活費を稼がせて頂いている。
結局のところ自然側からみて、恵みをむさぼってるだけの自分であるが、感謝を忘れずいつの日にか、その風景の中に溶け込めたらと願っている。

文・写真:松浦喜英